ダンスのベースとなるのがリズム。
音の取り方だけでもパフォーマンスの印象は変わります。
初心者にとって重要なリズムは6種類あります。
どれも基本であり、覚えておけば振り付けの見栄えも向上します。
練習方法を分かりやすく解説しますので、ステップアップにご活用ください。
ダウン・アップのリズムから練習開始
リズム取りは音感トレーニングにもなります。
6種類すべてマスターしたときは音楽への対応力も向上しているはず。
まずは動画の見本演技をご覧ください。
ダウン・アップ・後ろノリ・前ノリ・サイド・16ビート。
基本のリズムを一気に学ぶことができるため、時短にもなります。
初心者はまずダウンとアップのリズムから練習します。
やり方は膝の曲げ伸ばしを中心に、上半身も軽く動かすのですが、
動画内でインストラクターが補足している通り、アイソレーションの動きを取り入れると上手に見えます。
リズム取りを学ぶ上で大事なポイントなのが、ダウン・アップで「動き自体は同じ」なこと。
音をどっちで取るかの違いなので、消音で視聴すれば違いが分からなくなります。
分かりやすい話、手拍子の音に対し、上で取るか、下で取るか。
音にどう反応するかで、ダウンとアップで枝分かれします。
ほとんどの人はダウンは余裕でクリアでき、アップで苦戦します。
知らずの内にダウンの音取りになりやすいため、アップ練習時はきちんと上で取れているか意識しながら行いましょう。
前ノリ・後ろノリは基本からの応用リズム
前ノリと後ろノリは、ダウンとアップを習得してから練習してください。
この順番をおすすめする理由は、ダウンのリズムに動きを追加して後ろノリ、アップのリズムに動きを追加して前ノリになるからです。
動きを追加する = 難度が上がる
ダウンとアップを覚えた後なら、前ノリ・後ろノリも攻略がラクになります。
名前の通り、上下のリズムに「前後」をプラスするのですが、ダンス入門者には注意点があります。
上半身と下半身のバランス(体勢)をとらないと、歪な動きになってしまいます。
上手く見せるコツは、前傾・後傾のスイッチを安定させること。
横向きで練習することをおすすめします。
よく見かける失敗パターンは、前ノリの際に極端な前傾になること。
へっぴり腰のような体勢も瞬間的なら正しいですが、上体が前に乗り出し腰の引けた体勢が基本姿勢になっているのは間違った練習です。
上半身が前に出れば、下半身は後ろに下げる。
下半身が前に出れば、上半身は下げる。
この往復なので、互いのバランスを整えながらリズムを取る方向にアクセントを付けましょう。
サイドのリズムは大事な割に講座が少ない
横の音取りもダンスで欠かせないのに、ハウツー動画があまり公開されていません。
サイドにも右と左があります。
得意・苦手でクセが付かないよう、左右自然にリズムが取れるまで練習しましょう。
音楽はご自身の好きな曲で大丈夫ですし、自然に乗れる音楽でのリズム取りは極上の有酸素運動になります。
動画では腰にアクセントを置いたモーションがサンプルとして紹介されていますが、
レッスンパートでは全身で取ったり、肩(上半身)にアクセントを付ける例にも触れています。
ジャンルの垣根を越えてダンスの基礎となるリズムの取り方。
一見地味にも映りますが、基礎をしっかり身に付ければ完成度の高いパフォーマンスが可能になります。
体を動かしたいなぁと思ったときが、リズムトレーニングを楽しめるタイミング。
日常にリズムを取り入れて運動不足も解消。
エクササイズ感覚で、ダンス向上に努めていきましょう♪
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