クランプ練習時に流したい音楽一覧
ダンスで使えそうな音楽をいくつか紹介していきたいと思います。前回は「ブレイクダンスの曲 – ブレイキン練習におすすめ音楽集」という記事を公開していますが、かっこいい踊りはそれだけではありません。
KRUMP(クランプ)というヒップホップダンスの攻撃的なスタイルも男っぽい踊りなので、アクロバット的なパフォーマンスよりも音楽との一体感を重視したダンスが好きな場合は、クランプにチャレンジしてみても良いと思います。
ここではクランプの練習曲を紹介していきます。カルチャーHIPHOPは好き嫌いがはっきり分かれるため、自分がクランパーに向いているかどうかは音楽を好きになれるかどうかで簡単に判断できます。それでは早速いきましょう!
フリー・スタイルズ – ブレイクイットオンダウン
Krump Music Rize – break it on downです。クランプマニアからすれば、こんな定番曲もう知ってますからという気持ちになるでしょうが、まぁまぁ。入門者向けの曲から進めないと、KRUMP MUSICに抵抗を感じてしまう人もいるかもしれませんので。
「踊っているんじゃない。戦ってるんだ。」のキャッチで登場したクランプ映画RIZEで流れた曲は、KRUMPを踊るときの定番となっています。ちょっとすっぱいことを言いますが、映画の影響でクランプをやる人が急増した頃、このお国柄においてこの状態は長く続かないだろうなと思っていました。
案の定、RIZEの話題もダンサーからなりをひそめていくにつれ、クランプスタイルの人も減り……みたいな感じです。KRUMPに限らず、middle schoolをやるにしろ他のジャンルをやるにしろ、本当に好きな人はそういう流行に左右されずそれを踊り続けています。だからこの時期にクランプのことをいろいろと調べている人は、本当に好きになれる比率が高いでしょうね。
クランプのようなダンスは表面的な姿・形・パフォーマンス以上に、思考・思想・生き方の部分が大切で、深く考えていくとヒップホップダンスの中に含めるべきジャンルでもない気がしてきます。
クランプはクランプで、1ジャンルという認識を持っていても概ね間違ってはいないです。ダンサーの中でもコア層が集まっているため、個々のこだわりが強く、孤立しやすいところはあります。即興で踊るのが基本なため、チームダンスでパフォーマンスする際は型にまとまり過ぎると土臭さがなくなるため苦戦しがちです。
そういう意味ではソロで魅せ合うダンスバトルが1番見ていて楽しいです。こんな感じでほかのジャンルとも世界観がかなり違うのがKRUMPというダンスです。Flii Stylz & Tenashus – Break It On Downは普通にヒップホップ音楽が好きなら耳に馴染むので、クランプ入門者向けの練習曲です。
長くなりました。(ごめんなさい。)次の曲にいきましょう。
チェズ – へヴィヒッターズ
少しコアな路線へと進みます。 Chez – Heavy Hitters あたりはKRAMP初級~中級者におすすめです。クランプらしい骨太な重みが感じられます。このあたりが好きと思えるなら、ミドルスクールの軽快なステップダンスよりもクランプの方が肌に合うと思います。
ユーチューブでは他の曲もアップされていますので、クランプの曲を探している人は検索で一通り視聴してみると良いです。
クランプ音楽といってもダンスに使えそうな系統はいくらか絞られています。RISEのバトルイメージが激しいせいか、クランプ=感情的で激しいダンスという固定観念を抱きがちですが、中には心臓の鼓動のようなドープな静けさのある曲も結構あります。
ここで紹介しているのはダンス練習できるものを意識して選曲しているためビートが効いていますが、次の曲なんかは、そのカラーが少しだけ出ています。
Jスクワッド – ストンプザヤード
J Squad – Stomp The Yard という曲ですが、この曲名にある「ストンプ」とは、激しく足を踏み鳴らして音楽に合わせて踊るという意味があります。ダンス系の曲にはSTOMPという単語が入っていることが結構あります。
J Squadはクランプ系の曲をほかにも出してくれています。インストゥルメンタルでラップ等は入っていない作品が多いです。クランパーから人気がありますので、こちらもすでに知っているダンサーさんがいるかもしれませんね。
以上になります。クランプの曲も万人受けするものからコアなものまで幅はあります。日本人の場合、親の影響で子どもの頃からヒップホップを聴いていない限り、やはりこのページでいう1番最初のキャッチーな曲を自然に好む傾向はあると思います。
そこからもっと深い領域に飛び込みたくなるかどうかです。音楽にも好き嫌いがあるようにダンスにも合う合わないがあります。ヒップホップダンスも踊り方は何通りかに枝分かれしていますし、ダンサーの思考もさまざまです。
ストリートダンサーは自分のやってきたことや生き様、ポリシーを保つために違う踊り方や生き方をしている相手をついつい批判してしまうことがあります。しかし広く考えればほかのジャンルを追及しているダンサーだって仲間なので、ストリートカルチャーを次の世代に伝えていくためにも、よりお互いを認め合える関係性を目指していきたいですね。
ダンサーゆーすけ