ダンスで使える「肘の倒立」やり方・練習方法

肘・倒立・やり方 ブレイクダンス 独学の教科書【インストラクター監修】

倒立は手を床に付けておこなうのが一般的ですが、ダンスの世界では肘も活用します。

ブレイクダンスはもちろん、アクロバットやパルクールでも補助的なスキルになりますので、

手だけではなく、肘をメインにした倒立も習得しておきましょう。

肘倒立はブレイクダンスで多用します

初心者にとっては1つの難題にもなり得る技に肘を使った倒立があります。三転倒立と普通の逆立ちとの中間に位置するような練習で、ブレイクダンスの基礎強化に繋がるため覚えておきたい基本要素です。

動画で初心者にもやさしく教えていますので、やり方とコツをしっかりつかんでから始めましょう。

簡単そうに見えて、ひじ倒立は意外に難しいです。アクロバット初心者は少し手こずるかも知れませんが、逆立ちとくらべ高さがないので失敗して潰れても大参事にはならない利点があります。仮想逆立ちだと思って、自宅で訓練を開始してください。

練習しながらバランスと筋力を強化できる

ブレイクダンスのようなパフォーマンスは基礎体力がパフォーマンスの鍵をにぎるジャンルこそ、バランスや筋力は重要です。

アクロバットも同様に、基本を1からコツコツ進めていく中で、自然に肉体が強化されケガのしにくい体が作れます。

まさに肘倒立は静止させながらも腕周りとコアの筋肉をつかう練習なので体の基礎をつくる上でも効果的です。

三転倒立は首を痛める危険性があり、簡単ながら初心者が練習する際は注意が必要です。それと比べ肘を使った倒立は、筋肉を使ってバランスを保つため数あるアクロバット技の中でもケガのリスクは低いです。

顔が赤くなる人や目が充血しやすい人は、息をこらえてしまいがちなため、別の意味で注意は必要です。頭がクラクラしたり目の前がチカチカするときは即座に練習を中断し、別の方法で基礎体力を付けてから再トライしてください。血管年齢が高い人に肘倒立はおすすめしません。(アクロバット全体に注意が必要なので、ムリはなさらずに。)

コツは動画でも伝えたように、エビ反りにならないことです。これは自覚できない部分なので、自撮りをしてチェックすることをおすすめします。ちゃんとできているつもりがエビ反りになってしまっているケースが多い基本技だからです。

倒立系は腹筋が弱いと反りやすいため、日ごろから鍛えておくことが1番ですが、お尻の筋肉を締めることで改善できる場合もあるため、つま先からお尻にかけてをピンと真っ直ぐに伸ばすことで形を整えるようにしてください。

慣れてくるとそのまま肘歩きが可能になるほか、ブレイクダンスの基本「ラビット」「ハンドポップ」といった技の習得も容易になるため、ひじ倒立は地味ながら重要な練習です。クリアして先へ進みましょう。